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映画【朝が来る】あらすじとキャストや原作小説のネタバレ・結末は?

映画【朝が来る】あらすじとキャストや原作小説のネタバレ・結末は?

辻村深月の小説を映像化した『朝が来る』

近年では珍しくない不妊治療を経て特別養子縁組をした夫婦と、中学生で妊娠しやむを得ず子どもを手放した少女。

それぞれの葛藤や実情を描いた社会派ミステリーです。

主演を務めるのは「八日目の蝉」で最優秀助演女優賞を獲得した永作博美と話題作への出演が続く井浦新の2人。

今回は『朝が来る』の

  • あらすじ
  • キャスト
  • 原作小説(ネタバレ含む)
  • 原作の結末
  • ドラマ版
  • みんなの感想・評価

についてまとめました。

『朝が来る』~あらすじ~

一度は子どもを持つことを諦めた栗原清和と佐都子の夫婦は「特別養子縁組」という制度を知り、男の子を迎え入れる。それから6年、夫婦は朝斗と名付けた息子の成長を見守る幸せな日々を送っていた。

ところが突然、朝斗の産みの母親“片倉ひかり”を名乗る女性から、「子どもを返してほしいんです。それが駄目ならお金をください」という電話がかかってくる。

当時14歳だったひかりとは一度だけ会ったが、生まれた子どもへの手紙を佐都子に託す、心優しい少女だった。

渦巻く疑問の中、訪ねて来た若い女には、あの日のひかりの面影は微塵もなかった。いったい、彼女は何者なのか、何が目的なのか──?

平凡な家族のしあわせを脅かす、謎の女からの1本の電話。この女はいったい何者なのか――。

映画『朝が来る』公式サイト より

『朝が来る』~キャスト~

  • 栗原佐都子/永作博美
  • 栗原清和/井浦新
  • 片倉ひかり/蒔田彩珠
  • 浅見静恵/浅田美代子
  • 佐藤令旺
  • 田中偉登
  • 中島ひろ子
  • 平原テツ
  • 駒井蓮
  • 山下リオ
  • 森田想
  • 堀内正美
  • 山本浩司
  • 三浦誠己
  • 池津祥子
  • 若葉竜也
  • 青木崇高
  • 利重剛

『朝が来る』~原作小説(ネタバレ有り)~

栗原清和・佐都子夫妻は6歳の誕生日を迎えたばかりの息子・朝斗と武蔵小杉の高層マンションに住み、満ち足りた生活を送っていました。

ですが、ひとつだけ佐都子を悩ませていることが。

それは3日~1週間に1度自宅に掛かってくる無言電話。ただ、その日掛かってきたのは無言電話ではなく朝斗の通う幼稚園からで、朝斗がジャングルジムの上から同じマンションに住む大空くんを突き落とし怪我をさせた、というものでした。

幼稚園に迎えに行った佐都子に朝斗は「ぼく、押してない」と引き絞るような声で言います。傷ついた目をした朝斗に佐都子は確信し、「お母さん、朝斗を信じるよ」と伝えました。

ですが翌日には大空君のママによってマンション中に昨日のことが言いふらされていました。いったいいつまでこんな日が続くのか不安に思っていた矢先、大空君が嘘を付いていたことがわかります。

ひとりでジャングルジムから飛び降りて遊んでいて怪我をしてしまい、怒られるのが嫌だったためとっさに嘘をついてしまったようでした。

佐都子は安堵し、泣きながら謝る大空君のママのことも許します。朝斗もまた大空君と遊べることが嬉しそうです。

佐都子は朝斗を信じ、愛し、大切に育ててきました。

そんなある日、また電話が。「もしもし」、いつもの無言電話かと思ったその時、「子どもを、返してほしいんです。それがもし嫌なら、お金を用意してください」


30歳で結婚した後、なかなか子どもに恵まれず34歳から不妊治療を始めますがそれも上手くいきません。そこで清和も一緒に見てもらうと無精子症だったことが発覚。

それでも諦めきれず不妊治療を続けますが、思うような結果につながりません。辛く苦しい不妊治療を続けるより、今後はふたりで生きていくことを選択します。

それからしばらく後、何気なくテレビを見ていると特別養子縁組を仲介する民間団体『ベビーバトン』が紹介されていました。

ふたりはベビーバトンが開催する説明会に行くと、そこには同じような悩みを持った夫婦が参加していました。

ベビーバトン代表の浅見は養子を迎えることの難しさや現実を伝えたうえで、もし子どもを迎えたらちゃんと養子であることを伝えてほしいと言います。そして実際に養子を迎えた夫婦から、当時抱えていた悩み、養子を迎えての喜びなどを聞き、浅見と面談を繰り返し養親登録へと進みました。

それから1年と経たず、広島の病院で朝斗が産まれました。

産まれたばかりの朝斗を抱いたとき、佐都子はこれまでの暗く長いトンネルを抜けたような気持ちになりました。

この子はうちに、朝を運んできてくれた――。

浅見は朝斗の母親に会わないか、と提案します。佐都子は清和に聞かず会いたいと告げ、朝斗の母親とその姉、両親に会って驚きます。

母親は、まだ中学生くらいの少女でした。

ふたりは産んでくれたことへの感謝を伝え、子どもに朝斗と名付けることを伝えました。

産みの親であるひかりは最後まで朝斗を見ようとはしませんでしたが、代わりに佐都子の手をずっと握り続け、養子であると告知する時に読んでほしいと手紙を渡されます。

そのおかげで朝斗は育ての親とは別の産みの親を『広島のお母ちゃん』と大事にすることができました。

朝斗のことは絶対に忘れない、我が子に向けられた確かな愛情を感じ取ったはずでした。


今、目の前にいるのは誰なのか。

朝斗の母親“片倉ひかり”と名乗る女性は、昔いちどだけ病院で会ったときの面影は消えていました。

「朝斗を返してほしい、お金を払えばあきらめる」

そういわれても、佐都子たちに朝斗を手放すつもりなど毛頭ありません。

栗原家の連絡先などは、今はないベビーバトンから聞いたと話しますが、事務所を引き継ぐ団体に個人の情報は守られているはずと回答を受けたことから、この女性が連絡先を入手したとは考えにくい状況です。

“片倉ひかり”は周りに養子であることを言いふらされたら大変ではと脅迫しますが、周囲にも、そして朝斗自身にも産みの親がいることは話してあるので、栗原家にはなんの問題もないことでした。

それから1カ月後。警察が佐都子たちのマンションへやってきて、人を探していると1枚の写真をみせてきました。

それは先月、“片倉ひかり”を名乗った女性でした。

その女性は人に佐都子たちの家を訪ねると言っていたこと、その後行方不明になっていることを教えてくれました。

そしてその女性は勤務先から現金を盗み逃走、現在捜索中だということを知らされます。


中学生になった片倉ひかりは、学校の人気者である麻生巧と付き合いはじめました。

ひかりの両親は教師なこともあり厳しく真面目で、姉の美咲は親の希望する学校へ進学するも家族に無関心、どこか妹を見下しているようでした。

そんな家族に反発するかのように巧との関係を深めていき、大人っぽい巧と過ごす時間を楽しんでいました。

ある日、ひかりが巧と食事をしていると大好きだったはずのパンケーキは味気なく、たばこのにおいが気持ち悪く感じました。なにかおかしい、と気づいたころ、ひかりが妊娠していたことが分かります。

それも中絶可能な21週と6日を過ぎた、23週目に入ったところ。

母親に激怒され巧と会うことを禁じられるも、未成年のひかりには決める権利を与えてはもらえません。当事者を抜いた親同士で話し合いが行われ、妊娠8ヶ月を迎えると「病気で遠くの病院に入院する」という嘘の理由で学校を休まされます。

両親にベビーバトンのことを聞かされたのはちょうどそのころで、ひかりは反対しますが両親はこの家では育てられないと言い、広島にあるベビーバトンの施設に入ることになりました。

そこにはいろんな理由で子どもを育てられない妊婦たちが出産までの間、共同で暮らしていました。はじめは戸惑ったものの、同じ状況の妊婦たちとの生活の中で“お腹のなかの赤ちゃんとの時間を大切にしよう”と思うようになり“一緒に暮らしたい”と毎日子供に手紙を書くようになりました。

そして無事、男の子を出産。

産まれた我が子を抱きしめるも、別れの時はすぐ訪れます。

子どもを迎えに来た栗原夫妻はとてもやさしそうで立派そうで、でも二人を見ることが出来ません。ひかりが栗原夫妻との面会を希望したのは、ふたりに会いたいからではなく、生まれてきた子どもにもう一度会いたかったから。

そのまま考え直してくれるのではないか、そんな淡い希望も抱きましたが、朝斗と名付けられた子どもは栗原夫妻と一緒に出て行ってしまいます。

こうして出産を終え、ひかりは栃木に戻って日常に戻ります。

春休みから肺炎をこじらせていて、入院していたと嘘をついて。しかし、それはひかりの意思ではなく、世間体を気にする母親のエゴに過ぎません。

同じ空間にいるのにクラスメイトとは違う世界を生きているような気がして、あれほど会いたかった巧も驚くほど子どもっぽく、ひかりは全てに失望します。

ひかりが子どもを産んでからの人生は出口のない、暗く長いトンネルのようでした。


ひかりは出産後、母親の言う通り学校へ戻りました。彼氏の巧は急によそよそしくなり、子どもは堕ろしたことになっていました。

17歳のある日、姉が大学進学を機に大阪へ行ってしまったことでこれまで以上に家にいると息苦しさを感じるようになったひかりは家出して再び広島のベビーバトンを訪ねます。

浅見に会いあの時の御礼を言うだけのつもりでしたが、顔をみるとここに置いてほしい、と口に出てしまい、浅見の厚意でベビーバトンが終了してしまう来年までの間住まわせてもらえることに。

両親へは浅見が連絡をしてくれたのですが、この時ひかりは朝斗の居場所を知ることになります。

その後、浅見に仕事を紹介してもらったりして過ごすうちにある悲劇が。

同室だったトモカが失踪し、ひかりは借金の保証人となっていたのです。

借金取りに追われる日々に嫌気が差し浅見のもとを逃げ出すも、借金取りはひかりの居場所を突き止めてきます。

いくら逃げても無駄、でも返せるアテもない――。

これまでの心の疲弊から、職場の金庫のお金に手をつけ借金の返済に充ててしまいますが、お金を盗んだことはすぐ職場にもバレてしまいます。

そこでひかりの心は決まりました。やるしかない、と。


栗原家を訪ねたひかり。

しかし目の前にいる夫妻から朝斗の母親ではないと否定され、朝斗の中で自分が『広島のお母ちゃん』として生き続けていることを知ったひかりは、朝斗の母親というのは嘘だと言い、栗原家を後にします。

朝斗の母親ではないと否定されたのに、今も自分は朝斗の中で母親として存在していると知ったことで不思議と心は穏やかでした。

しかしもうこれで行く場所が無くなってしまいました。

雨が強く降りしきる中、今日終わらせようと思った時、背中に強い重みが。

振り向くと佐都子がひかりを抱きしめ、すぐ近くにはレインコートを着た朝斗が。

佐都子は気が付けなかったことを何度も泣いて謝り、朝斗に彼女が広島のお母ちゃんだと教えます。

ひかりの決意は解け、気づけば大声を上げて泣いていました。

朝斗は興味津々な様子で、でもひかりに近づけずにいます。

次第に雨は弱まり、雲の隙間から夕陽が差し込みます。

朝斗の目には、2人の母親の姿が映っていました。

『朝が来る』~ドラマ版~

2016年にフジテレビ“オトナの土ドラ”の2作目として放送。

ドラマ版では、栗原佐都子を安田成美さんが、夫の栗原清和を田中直樹さんがつとめました。朝斗の実の母・ひかりは川島海荷さんが演じています。

『朝が来る』~みんなの感想・評価~

重いセンシティブなテーマ。 胸にずんと来る。

ひかりちゃん辛かったね… 頑張ったね…
いろいろ考えさせられました。映画楽しみ 。

劇場で観たら号泣する予感しかしない・・・。
ドラマ版も良かった。

内容はかなり重たい。
でも辻村さんらしい、優しくて温かい作品 。

えっ?ミステリー?って展開があるけど、かなり重ためのヒューマンドラマ。
2人の女を中心に葛藤が丁寧かつ繊細で書かれていて、胸が苦しかった